糸魚川医療生活協同組合姫川病院(新潟県糸魚川市大野)が経営破たんにより6月末で閉院した問題で、同病院は記者会見し、新潟地裁高田支部に自己破産手続きを申し立てる方針を明らかにした。同組合への出資金2億3400万円と390人が購入している組合債12億2000万円については「職員の退職金や金融機関への債務返済が優先される。理事会で自己破産による閉院を決めた同地域住民や組合員からの要請で民事再生法による再建を一度は検討したが再建計画について債権者の半数以上の賛同を得られる見通しが立たなかった。同組合は13日に臨時総代会、下旬には組合債の債権者説明会を開き、経営破たんの経緯を説明する予定。取引業者など一般債権者への説明は9月頃。
糸魚川医療生活共同組合姫川病院は消費者生活共同組合法に基づき昭和62年5月1日に開設されました。
平成元年4月累積損失は369百万円。
平成18年10月末では負債額2916百万円、帳簿上2206百万円。
平成19年3月の理事会では、姫川病院が現在抱える経営課題は、3つ。
?多額の負債の債権に対する返済の可能資金の不足。
?「生活協同組合立病院」という名所のもつマイナスイメージ。
?責任の所在が不明瞭な病院経営。とあります。
6月5日に破産、破産直前まであった組合債購者。「取り付け騒ぎが破綻の引き金」とありますが、組合債購入時での詳細な説明。破産に至る説明がないまま今日に至っています。
経営責任と課題を認識しながら、放置していたことが、病院の閉院至った。組合債権者及び患者に多大な迷惑をかけた事を認識してほしいものです。